「ごはんだよ」の声に、家族が集う。
味噌汁の湯気に、ほっと心ほどけ、
味わうほどに季節を感じる。
味噌汁は家族の基本。
うれしい日も、悩みを抱えた日も
何気ないこの1杯が、家族をまとめ、
日本の食卓を豊かにしています。
日本津々浦々、家庭ごとの
味噌汁の味
どんな時も家族を笑顔にする、味噌汁の力。
日本津々浦々、様々な種類の味噌があり、家族が育てた野菜や、頂き物の山菜など旬のモノから、スーパーでふと手にしたお豆腐やワカメ、貝などのさまざまな具材があり、家庭の個性が出やすい食べ物です。
その1杯から、家族の声、そしてそれぞれの体の声を聴き、生まれる会話。日々味噌汁をつくることで、気持ちが優しくなれるような感覚も不思議です。
冬はこってり甘めの味噌、夏は豆が多いきりりとした味噌など、季節によって使い分けるのもおススメ。気温が高い夏は、味噌汁も傷みやすくなるので、夜ご飯に作ってゆっくりいただいたり、その残り物を冷蔵庫で冷やし、朝いただくというのもいいですね。具には夏野菜のナスや、大きく育ったキュウリを皮をむいてウリのように入れてみたり。疲れたな、という時には、半熟卵を入れてスタミナアップ。夏バテ防止に、しっかりといただきましょう。
味噌汁にはルールがありません。どんな具材を入れてもいいですし、おかずの一品をも兼ね、栄養満点です! もっと家庭に、そして子供たちに伝えたいと、日々私たちは感じています。
昔ながらの造り方で醸造した
本物の味噌
本物の味噌とは何でしょうか?
スーパーマーケットにはたくさんの味噌が並んでいますが、その多くはアミノ酸などの化学調味料が加えられ、加熱処理をし酵母菌や酵素を失ってしまっているもの。もちろん、そのものの栄養もありますから、決して悪いばかりではありません。しかし、子どもたちがずっと食べ続けることでその味を当たり前になり、本物の味噌でつくった味噌汁を飲んでも、物足りなさを感じるようになってしまうかもしれません。
昔ながらの造り方で醸造した味噌には、塩味、甘味、苦み、酸味、旨味があり、味噌汁にすれば具となる食材の旨味を受け止め、優しい味わいに。これまで日本の食卓を豊かにしてきた味噌ですが、その材料となる大豆やお米を栽培する農家さんが減少。本物への関心がなくなり味噌を手掛ける醸造家も、味噌汁をつくる家庭も減少しています。材料となる大豆やお米の生産者さんがいて、味噌の作り手がいて、味噌汁をつくる自分がいるからこそできる感謝の味なのです。
私たちは味噌汁の魅力、そして本物を守っていく重要性をもっと、たくさんの方に知ってほしいと思います。深瀬善兵衛商店では、予約をすれば誰でも味噌づくり体験ができます。楽しくおしゃべりしながら、味噌への興味を深めてみませんか?